上杢のケヤキ一枚板をオイル仕上げしました。
【製作編】

お客さんからリメイクのご相談のメールをいただいて

最初に送られてきた、現状の座卓の画像。

あまりの木目の良さに、

化粧合板ベニヤの貼物(はりもの)かと

疑うほどでした。

こちらの座卓から

自動昇降するアイアン脚に替えて

リメイクするご依頼をいただきました。

なんと漆塗り

お客様より座卓を送っていただいて

実際に目にしました。

使われていたのでところどころ

キズやヘコミなども見えますが、

大事にお使いになっていたのがわかります。

画像で見た時にはウレタン塗装と思っていましたが、

塗装に拭き漆がほどこされていることがわかり、

塗り替えするのが少しもったいない気もしましたが、

削りやカットで新しい面を仕上げて

見た目も新しくリメイクしていきます。

座卓に使われていた脚。

こちらも年輪の狭い上質なケヤキが使われていました。

今回はなにもせずにこのまま。

プレーナー加工

CNC加工機でプレーナー加工(平面削り)していきます。

プレーナー加工の削りで

拭き漆の塗装がはがれて

木地のケヤキが見えてきました。

塗装からも躍動した木目はわかっていましたが、

実際に木地が現れると

引き込まれるような木目に圧倒されます。

しかも

白太が板の端に少し入っているだけの

ほぼ赤身材です。

パテ補修

プレーナー加工が終わり

細かい割れなどをパテ補修していきます。

瞬間接着剤とオガ粉を使って

埋めていきます。

脚の取り付け

自動昇降するアイアン脚は

flexispotのE7というグレードの脚になります。

ボルトで固定して

脚が取り外しできるように加工していきます。

サンディング仕上げ

塗装前のサンディング加工で

両面をヤスリ掛けしていきます。

オイル塗装

植物油の自然塗料「オスモカラー」で

塗装します。

一回目は#1101 エキストラクリアーで

下塗りのような塗装になります。

2回目からは

同じくオスモ社の「カウンタートップオイル 5分ツヤ」で

塗装していきます。

塗って、乾かして、の繰り返しで

3~4回塗っていきます。

脚の取り付け。

六角ボルトで固定していきます。

完成

オイル塗装で透明クリアー仕上げで

ケヤキの濡れ色だけ見た目になります。

拭き漆とはまた違って

素材をそのまま表した塗装なので、

今回のケヤキには向いていると思います。

テーブルの端に見える唯一の白太の木目が

アクセントになっています。

納品

お客様のお宅に無事納品となりました。

カタチもシンプルになって

ケヤキの木目が主張していて

存在感あるテーブルに仕上がりました。

座卓として使われていたケヤキ一枚板が

これからはアイアンの脚でガラッと雰囲気をかえて

生まれ変わりました。

ご家族とともに末永く

よろしくお願いします。

一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
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