主役は「一枚板」です【オイル塗装の考え方】
木の店さんもく、店主の近江です。ご覧いただきありがとうございます。
私達は一枚板の仕上げ塗装には植物油の自然塗料「オスモカラー」を使用しています。
この塗料を使い始めてもうかれこれ20年以上が経ちました。
私たちの仕事は塗装業ではないので、塗装のことは詳しくはありません。
しかし
一枚板にとってどのような塗装が良いかを突き詰めたときに、植物油のオイル仕上げに行き着きました。
オイル仕上げは万能ではない
まず理解しておきたいのは、植物油の自然塗料が万能ではないということ。
オイル仕上げは一度塗れば永遠に効果が続くわけではありません。
オイル仕上げの目的は、木が本来持つ脂分を活かしながら、無垢材を保護することにあります。時間とともに、木は自らを守る力を発揮するのです。
無垢材は自らを保護する
オイル仕上げの一枚板を日常的に使ううちに、表面のワックス成分は少しずつ減っていきます。
たとえば、水をこぼして拭き取るだけでも、その影響を受けるでしょう。
しかし、ワックスの効果が薄れるにつれ、一枚板そのものが持つ脂分が表面に染み出し、ワックスの代わりとなって木を保護するようになります。
これこそが、無垢材の持つ素晴らしい特性です。
張り物(ベニヤや化粧合板)との決定的な違いがここにあります。
オイルは「保護塗料」
自然塗料植物油のオイルは、木が本来もつ艶成分を出してくれるまでの保護塗料と考えてもらえたらよろしいかと思います。
おばあちゃんから昔、米のとぎ汁を含ませた雑巾で床を毎日拭き掃除した話しを聞いたことがあります。
塗料が普及する前は、無塗装のフローリングを何年も何年も毎日磨くことで少しずつツヤが出てくるという方法で木部を保護していました。
年輪が細かく樹齢の高い木ほど美しく
高樹齢な(樹齢が高い)木ほど脂分を多く含んでいます。
その脂分が長い年月をかけて自然なツヤとなり、一枚板を美しく保ち続けるのです。
オイル仕上げの目的は、この自然の力を最大限に活かすことにあります。
自然乾燥にこだわる理由
私たちは、一枚板を人工乾燥機にかけず、できる限り自然乾燥させています。
それは、一枚板本来の力を損なわないためです。
過剰な加工をせず、プレーンな状態で仕上げることで、木が持つ本来の美しさと機能を長く維持できるのです。
主役はあくまで「一枚板」。
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これまでの経験をもとに、お役に立てるアドバイスをさせていただきます。
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一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
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